会員ページログイン

現在地

2019年 日本化学工業協会会長 年頭所感

会長

 

一般社団法人 日本化学工業協会

会   長   淡 輪  敏

 

2019年 日本化学工業協会会長 年頭所感

 

 

 

 

新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。

 

国内景気は昨年の地震や台風などの被害はあったものの安定的に推移してきましたが、国際的な不安定さ、すなわち米中貿易摩擦、英国のEU離脱や中東問題など、地政学上リスクの高まりは激化の一途です。世界的にさまざまな影響が及び始めており、需要の先行きに陰りが見え始めています。これら変調の兆しを注意深く見守りつつ、日本の化学業界はこれまで以上に迅速で柔軟な対応を図り、持続的な成長を維持していきます。

産業構造も劇的な変化が起きています。100年に一度の大変革と言われる自動車産業、IoT、ECの発展、地球温暖化、そして海洋プラスチック問題など枚挙に暇がありません。化学産業にとって、この変化をいかにピンチではなくチャンスにしていくか、それが問われていると考えます。化学産業は、SDGsに掲げられる社会課題を解決するための無限のポテンシャルを秘めた産業です。また、ゼロからイチを創出できる夢のある産業であり、化学の力なくして持続可能な社会の実現はなしえないと考えています。

日本化学工業協会は化学産業のプレゼンス向上に貢献すべく、今年も様々な活動を行ってまいります。

昨年来、海洋プラスチック問題への世界的な関心が急速に高まってきております。この問題は業界をあげて対応していく必要があります。「海洋プラスチック問題対応協議会(JaIME)」を通じて、政府や国内外の関連団体とも連携しながら、科学的知見を蓄積するとともに、海外への積極的な発信を継続していきます。

操業、製品の両面での安全確保が化学産業にとって最重要課題であることは古今東西変わることはありません。残念ながら近年も深刻な事故が発生している状況です。事故・労働災害防止のための様々な取組みを強化、継続していきます。IoT・ビッグデータ等の新たな技術の活用による保安の高度化にも取り組んでいきます。

人材育成も欠かせないテーマです。国際競争の激化の中、我が国の基礎研究力の維持・向上の重要性が増しています。また、化学の知識だけではなく、ITの知識も併せ持つ人材を育成していくことが急務となっております。今後も、産学連携を一層深化させ、化学産業の将来を担う次世代人材の育成を推進していきます。

 

この一年の皆様のご隆盛とご発展を心から祈念いたしますとともに、当協会の活動・運営にこれまでと変わらぬご理解・ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。

以上