化学から地球への報告 社団法人日本化学工業協会
レスポンシブル・ケアって何? 用語解説
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化学物質の影響についてきちんと知りたい。
 
 
 
 
 

 
■大量生産される化学物質の安全管理
市場に出ている化学物質は10万あるいはそれ以上とも言われています。その中、1,000トン以上の大量生産化学物質は4,100あまりあります。これらの化学物質(HPV:高生産量既存化学物質)の有害性を、自主的に評価する取り組みを国際的なレベルで進めています。OECD(経済協力開発機構)は、これらの物質の安全性データの取得と有害性の評価を行うプロジェクトを進めています。こうした国際的な評価により、量産化学物質を安全に管理し、製造、使用することができます。

環境・安全に対する取り組み事例

■ICCA HPV(High Production Volume)Initiative
1970年代に世界各国が化学物質の審査登録制を導入する以前から、世の中で広く利用されている化学物質について、物性や安全性を試験・評価する目的で、政府間ベース(OECD)で国際的調査・研究プロジェクトが開始されましたが、このプロジェクトのテンポアップに協力するために、世界の化学産業界(ICCA:国際化学工業協会協議会)は1999年以来、品目別に関係企業がチームを作り、自己資金を持ちよって試験・評価作業を進めています。
 試験項目
  ・物理化学性状…水への溶解度など
  ・環境中運命…生分解性など
  ・生態毒性……急性魚類毒性試験 ミジンコ急性遊泳阻害試験など
  ・毒性試験……急性毒性試験 反復投与毒性試験 生殖毒性試験など
世界の参加表明状況(2002年12月現在)
目標…2004年までに1000物質・参加表明のある物質数:約900
   準備中の物質数:約220
OECDへの報告書提出状況(2003年5月現在)
   現在124件提出〈日本企業からの提出:24件〉  

■LRI(Long-range Research Initiative)
内分泌かく乱物質問題やシックハウスなど化学物質によるヒトの健康や環境に及ぼす影響について、化学の進歩とともに新たな可能性が指摘されています。化学物質がヒトの健康や環境に及ぼす影響に関する研究を長期的な視点で推進する目的で、日米欧の化学産業界が共同で手掛けている自主活動。産業界が研究資金を提供し、大学・研究所・病院などとの協力で研究を進めています。
 研究テーマ
  ・内分泌かく乱物質 ・化学発がん ・過敏症 ・リスクアセスメント ・大気化学
  ・生態系動力学 ・呼吸器毒性 ・暴露アセスメント ・疫学と子どもの健康 ・ゲノム
  ・免疫毒性とアレルギー ・神経毒性 ・生態毒性 他

■活動状況
内分泌かく乱物質問題に代表される地球規模での緊急課題については、化学産業界がICCAの下、一体となって取り組む必要があり、1998年10月、ICCA総会で日米欧の3極基本合意によりスタート。
日本化学工業協会は「内分泌かく乱物質」「化学発がん」「過敏症」「神経毒性」の4分野について対応しています。
「神経毒性」を除く3分野で2000年度12件、2001年度27件および2002年度は「神経毒性」を含む4分野で35件の研究を採択し、実施しています。


 

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