一般社団法人日本化学工業協会(住所:東京都中央区、会長:岩田圭一(住友化学㈱代表取締役社長)、以下「日化協」)は、第13期「日化協LRI※(長期自主研究)」の支援対象となる研究課題を10月7日(月)から11月7日(木)の期間、募集いたします。日化協が指定する6つの研究テーマに対する提案依頼書(RfP=Request for Proposal)による募集とし、採択された研究課題には1件あたり年間最大1,000万円の助成を行います。 ※LRI:Long-range Research Initiative
<RfP指定テーマ>
(1) NAMs(New Approach Methodologies)/動物実験代替法の開発
(2) NAMs(New Approach Methodologies)/新規な課題を解決するための試験法の開発
(3) ヒトへのばく露に関する予測手法の開発
(4) 環境に対するリスク評価に関する研究
(5) 新しい特性を持つ化学物質の安全性評価
(6) 規制利用における課題を解決するための評価法の開発
<研究課題募集の詳細>
・RfPの背景や研究範囲に関する詳細は、LRIウェブサイト(https://www.j-lri.org/)の「研究者の皆様向け⇒研究募集」をご覧ください。
・新たな採択テーマ数は3~5件を予定しています。
化学物質が人の健康や環境に及ぼす影響に関する長期自主研究活動(LRI:Long-range Research Initiative)は、国際化学工業協会協議会(ICCA)の主導のもと日米欧3極が連携して進めている化学業界の自主的活動で、日化協では2000年より本格的に取り組んできました。これまで、OECDなど国際的なガイドラインへの提案や政府が行う研究プロジェクトにLRIの研究成果が活用されるなど一定の効果をあげてきております。
一方、化学物質を取り巻く環境は、化学品管理規制の整備・強化や化学物質の安全に関わる新規課題の発現など、常に目覚ましく変化しています。日化協では、社会のニーズや業界が抱える課題の解決に向けた具体的な研究に絞ったLRIを推進しています。第12期(2024年3月~2025年2月)を迎えた現在は、全部で12件の研究課題がLRIによって進められています。
化学業界は、事業活動による社会への貢献に加え、LRIによる研究の支援・推進を通じ、地球環境や人々の暮らしを守り、持続可能な社会の構築に向けた使命を果たして参ります。