GPS(Global Product Strategy、グローバルプロダクト戦略)は、ICCA(国際化学工業協会協議会)で策定された国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチへのコミットメントの一つです。化学物質による悪影響を最小化することを目的とし、その達成に向けてICCAが推進する産業界の自主的な取組みに関するものです。
製品が安全に製造・運搬・使用・消費そして廃棄されることによって、人への健康被害や環境への影響が生じないことを目標としています。また、化学物質がすべての過程全体に渡って、安全に管理されているということの情報を公開し、社会の信頼を得ることを目指します。
世界的に統一されたルールに従って化学品を危険有害性の種類と程度により分類し、その情報が一目でわかるよう、ラベルで表示し安全シートを提供して災害防止及び人の健康や環境の保護に役立てようとするものです。
JIPS(Japan Initiative of Product Stewardship)は、GPSの日本版として位置づけられるものです。
主な活動
「環境・健康・安全に関する日本化学工業協会基本方針」に基づき、化学品のリスク評価手法及びBIGDrの整備を行い、会員及び会員会社のビジネスパートナーの化学品のリスクベースでの管理能力の向上を図ります。
2020年のヨハネスブルグサミット(WSSD2020)以降の化学品の自主管理を支援する活動の在り方について、国連のポストSAICMやICCAの動向を見ながら検討しています。
GPS/JIPS安全性要約書(GSS)の作成・更新・公開を促進し、BIGDrウェブサイト上で公開しています。また2016年よりGSS新規登録数を基にJIPS賞を設け表彰しています。
中堅・中小企業やサプライチェーンの川中・川下企業に対して、化学品管理の支援が受けられるBIGDrのメリットをPRし、またセミナーのオンライン配信等の施策により、GPS/JIPS活動の理解と普及を進め、個社の化学品管理を支援しています。
BIGDr
日化協が提供する 「化学物質リスク評価支援ポータルサイト」です。
化学物質のリスク評価に必要な情報減として、「有害性情報DBポータル」、「国内外法規制情報ページ」、「労働安全衛生法特設ページ」を備えております。
また化学物質リスク評価ツール(BIGDr.Worker)をダウンロードできます。
BIGDr.Workerは日化協非会員でもご利用できます(非会員は有償、年会費制)。
GPS/JIPS安全性要約書(GSS)も公開しております。
参考情報
- JIPS活動総括 2010年から2020年までの活動をJIPS活動総括としてまとめました。
- GPS/JIPS ポータルサイト ~2013年までの情報を掲載
- コンサルタントリスト 2015年時点の情報