日本化学会は「夢・化学-21」委員会の支援の下、国際メンデレーエフ化学オリンピック(IMChO)の日本代表生徒として、昨年に続いて2名の高校生を選抜しました。IMChOは1967年から続く高校生(高校生に相当する中等教育課程の生徒)を対象とした最難関の国際化学コンクールで、本年の第60回大会は4月15日~23日の日程でロシア・モスクワ大学において開催されました。大会には37か国から 161名の生徒が参加し、2日間の筆記試験と1日の実験課題に挑みました。日本代表生徒2名は、日本国内から遠隔形式で得点交渉(アピール)を含む全日程に参加しました。日本代表生徒とその成績は次の通りです。
野中亮汰(ノナカ リョウタ) 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 3年 銅メダル
藤倉崇成(フジクラ タカナリ)海城高等学校(東京都) 2年 銅メダル
【日本代表生徒の遠隔参加状況(大会スケジュール)】
(4月16日 – 開会式) 中継動画
4月17日 – 第1回筆記試験(8問必答試験、5時間30分) 化学会館(東京都)
4月19日 – 実験課題試験(5時間) 東京学芸大学附属高等学校
4月20日 – 第2回筆記試験(選択解答問題、5時間) 化学会館(東京都)
4月21日 – アピール(生徒自身による得点交渉) BigBlueButton(BBB)利用
(4月22日 – 表彰式) 中継動画
本大会における遠隔試験の実施は、実験課題を含むすべての項目を対象としてIMChO初の試みとなりました。今回の遠隔参加は、日本チームから大会本部に対して行った筆記試験への遠隔受験の打診が契機となって実現しました。大会本部から筆記試験の遠隔受験の承諾が伝えられた際、遠隔での実験考査の実施方法について、日本側に具体的な提案が求められました。これを受けて日本が作成した実施計画案が採用され全種目への遠隔参加が実現しました。遠隔試験の準備には途中からハンガリーチームも加わり、モスクワ大学、日本、ハンガリーの三者で、試験の秘匿性を確保しながら情報交換と調整を進めました。組織委員会は、遠隔試験実施方式の成立を受けて、遠隔参加者を正式の参加者として承認し、対面参加者と同等の基準で評価・順位決定を行い、表彰しました。
